満開の桜とともに
今年は桜が綺麗に満開になりましたね。
お花見宴会こそしなかったけど、今年は満開の桜の下を何度も、子供達と、一人で、お散歩したり移動したり…
そろそろ散り始めたから、今度は桜吹雪とピンクの絨毯。
日本人で四季あればこその、色彩と香りと空気の重さの肌感覚の移ろい方。
便利でデジタルな楽しみもたくさんなこの時代に産まれてきた子供達とも、意識して共有して行きたいなと思いました。
春休みで子供達と過ごしていると、特にそれぞれが忙しくなって普段は本当にやらなくなった3人連れてお出かけとかしていると、子供達それぞれの今が、どんな風な意識と感覚で今を生きているのかが手に取るようにわかります。
ほんの数年前までは子供達を楽しませて、その姿を私は楽しみに観察するためにしょっちゅうお出かけしていたけれど、それも終わった今はお出かけも私都合で花見散歩と美術館鑑賞などなど。
満開の桜の下を歩きながら姉さんは、「桜は葉っぱと一緒に咲かないで花の色一色になるから綺麗でいいよね〜〜」って
そして、私が展覧会を観ている待ち時間には弟達を探し回りつつの公園内を隅までぐるっと散歩して、花自体にはたいして興味もないはずだけど桜たくさんの広場や公園がどこまで続いているかを意味なく探検してなんだかほっこり満足してる。
兄さんは、公園の地図を見てアスレチック広場という表記を見て勝手に自分のイメージする素敵なアスレチックがあるという事実を作り上げ、弟引き連れて公園内をずっとアスレチック探し回っていたらしく、、、私が一時間半も経って戻ってみたら、まだ遊んでないんだよ!って(笑)
いや、多分あそこのまだ工事終わりかけの柵も残りつつちびっこが遊んでるあそこがアスレチック広場だと思わなかったのかしら⁇
目指して荷物置き場を確保したはずなんだけどね。
そして、2人で散歩してた昨日の帰りにはふと「ねえ、自分の顔って絶対自分では見えないよね!俺いつも鏡見るとなんか変な顔だなぁって思うんだけど…。」って
そうちゃんは、「お母さんも手にぐるぐるある?転んで絆創膏貼ってもらった時に、そうちゃんの手にはぐるぐるがあったんだよ!」って。
どうやら指紋に気づいたらしいのです。
普段はもう、子供達に以前のような強い関心はなくなったけれど、適度に意識を手放しているからこそ感じられる子供達の今の感覚。
要所要所で確認して共有しておき、またしばらく自由に外の世界で楽しめるように手放しておくのです。
満開の桜の下に一人で立つのがすごく好きです。
坂口安吾を思い、桜の魔力であっちへの扉が開いているのを肌で感じながら…。