丁寧に伝えること

子供達と過ごす時間がほとんどの私に対して、お父さんは平日はほぼ子供達が起きる前から寝る時間まで仕事に行っているから大人と過ごす時間が圧倒的に多い。

 

そうするとね、休日になってお父さんが子供達と過ごす時、特に平日の仕事で身体が疲れているから何か子供達が当たり前にお父さんと一緒にこうやって過ごせると期待していることをちょっと変更したいとかこれをやってしまうから待って欲しいとかを伝えようとしても、子供には上手く伝わらなくて関係が崩れる瞬間があるの。

 

普段は大人に伝えることが当たり前だから、一定以上の常識的感覚を持つ相手に伝わる最低限の方法でしか伝えようとは思わないし、それが当たり前で疑問も持たない。

 

でも子供は、それで伝わる子もいるし、まだまだ普通の常識的感覚の時空間枠で生きてない子もいるし、捉える感覚自体がちょい変わってる我が家のお兄ちゃんみたいな子もいる。

 

大人側にもそんな時は余裕がないから、その場で私が「伝わってないよ、それじゃ子供達はこうやって勘違いして捉えてこう思ってるよ。それが伝えたいなら、まず自分の気持ちを伝えてやって欲しいことをやってくれるか聞いてみなきゃ。」と指摘しないと言葉足らずで傷つけたことにも気づかない。

そして、びっくりして子供達に本当にそう感じたのか聞き返し謝るの。

 

旦那にも子供達にもよく言うのですが、

 

「特定の相手に何かを伝えたい時は、自分がこうなら伝わると思う方法で言えば伝えたということにはならなくて、伝えたい内容が思いが相手にそのまま届かなければ意味ないの。だから、相手にきちんと伝わった感触があるかどうか確かめて、ないなら何故伝わらないか、相手がどう捉えたのかを確認しながら、その相手に確実に伝わる方法に変えて伝えなきゃね。」

 

ということ。

 

学校で嫌なことをされたという時などは本当にそういうことで。

 子供はすぐに、嫌だと伝えたけどやめてくれないのだという。

 でも、やめてほしいと訴えているのにやめてくれないなら、きっとこちらの本気で悲しい嫌だと感じてるこの気持ちが、そのまま相手に伝わってはいないんだよね。

 

それは人それぞれ思うことも感じることも耐性も違うんだから仕方のないこと。

 

でも、伝わってないなら伝えてないのと同じこと。

 

そんな時は、やってほしいことを伝える前に今の自分が感じてる気持ちをそのまま言ってみて、こうして欲しいけどやってくれるか何故聞き入れてくれないのか聞いてみることが大切なのよね。

 

そして場合によっては他人に力を貸してもらうこと。

 

表現したり発信したりという不特定多数相手の場合と違い特定の相手に伝える時は、感じ方も思いも人それぞれで自分とは違う感覚を持っているということを忘れずに、様々なアプローチ方法を考えて自分が持っているものをなるべくそのままに相手に届けたいな♡

 

「ありがとう」一つとっても、「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳す日本人特有のセンスで、その時自分の中に広がる暖かさや大きさを必要な相手にそのまま届けられるように、もっと言葉も行動も表情も、削ぎ落としてシンプルに純粋に磨いて行きたいなと思います。