夢と現実を行き来する方法

以前ここでもチラッと触れた、能楽師 安田登さんの著書「あわいの力」やっとやっと読み終わりました。

 

何ともいえない素晴らしい本でした。

 

考える、感じる、思う、それだけではとても足りない思わず内臓がグワッと動いてしまうような身体感覚。

 

そんな色々なものがこれでもかとギュッと詰まった一冊、これは購入して手元に置いておこうと思います。

 

その中にもたくさん出てきた、この世とこの世でない冥界や異空間をつなぐあわい、そしてその役割をするワキという存在。

 

身体は心と外界をつなぐあわいの役割があるというのにハッとさせられました。

 

たしかに、心の問題が肥大している現代人は身体感覚が鈍くて、うまく心と外界を繋げて自由に行き来することが出来ていないのだなぁと思うのです。

 

言葉や芸能や香りや音そして自然によって、そこにないものを見立ててそこにいながらにして瞬時にあっち側にいくという経験も、今は意識してその機会を得ないとなかなか日常の中にはないですよね。

 

私の中で馴染みやすいのは、夢と現実という感覚かな。

 

私はどちらかというと、日常的に夢の世界にいきがちです。

そして、家族の一員である旦那は完全に現実の人。

 

だから私はいくら浮遊していても、家族がいて家がある限り確実に現実に引き戻してもらえるのです。

 

最近ふと、とてつもない孤独感や寂しさに襲われることがあります。

私にはよくあることです。

仕方ないのですよね、所詮人は一人ですから。

一緒にいても、共感しあっても、結局は自分一人で感じる以外できないからこそ、その一人という不安に押しつぶされそうになります。

 

今日の朝、幼稚園お休みの息子と2人どうしようかとグダグダしていながらも、またとてつもなく寂しくて、そうなると全く何もやる気はおきなくて…。

 

その時ふと、この寂しさに浸っていても何もなく生きていられる私はなんて幸せで愛されているんだろうと思った♡

 

だからそれを文字にしてフェイスブックに投稿したら、見てくれた人がいて、その最初の1人が共感してくれたのを見て、寂しい孤独という夢の世界から現実世界に戻って来れたのです。

 

夢と現実をきちんと見極め行き来して過ごすこと。

 

あらゆる問題解決にもこれが一番手っ取り早いのではないかなと思います。